「ジブラルタル」 翔(かけ)る姿(すがた) 美(うつく)しく 切(せつ)なくも儚(はかな)くて 消(き)えゆく壁(かべ) 惹(ひ)かれあう 輝(かがや)きが夜(よる)を越(こ)え 君(きみ)となら 巡(めぐ)り合(あ)う空(そら)の果(は)て 心(こころ)はやがてひとつに 崩(くず)れた迷路(めいろ)が奏(かな)でる痛(いた)み 轟(とどろ)く闇(やみ)は いま胸(むね)の中(なか)で 癒(い)え始(はじ)めた 傷跡(きずあと)から 流(なが)れ出(だ)す憧(あこが)れは 孤独(こどく)な風(かぜ) 追(お)いかけて 走(はし)り去(さ)る少年(しょうねん)を惹(ひ)きつけた せめぎあう未来(みらい)へと 哀(あわ)れみ遮(さえぎ)るような 御技(みわざ)をもたすら秘蹟(ひせき)の翳(かげ)り 全(すべ)ては涙(なみだ) 枯(か)れゆく時(とき)まで 追(お)い求(もと)めていた羅刹(らせつ)の瞳(ひとみ) 裏切(うらぎ)る日々(ひび)を いま呼(よ)び覚(さ)まして 君(きみ)となら 巡(めぐ)り合(あ)う空(そら)の果(は)て 心(こころ)はやがてひとつに 見(み)つめる大地(だいち)は神秘(しんぴ)の兆(きざ)し 移(うつ)ろいながら いまをすり抜(ぬ)ける 躍動(やくどう)するのはこわばる痛(いた)み 永劫(えいごう)の風(かぜ) いま呼(よ)び覚(さ)まして 終わり