あなたの膝を枕に借りて 赤く燃える暖炉のそば うたたねしてる きれいな雪が小窓を埋めて 編みかけてた赤い毛糸 足もとに落とした 訳もなく倖せすぎて 訳もなく泪に濡れて 私からあなたへと心が通う 時間をとめてこのままいたい ふたりだけの名前のない やさしい色につつまれて 私の中を見透(みすか)すような 意味ありげなあなたの眼が なんだか恐い 木枯し吹いてランプが揺れて 読みかけてた本の上に 小さな指のあと 訳もなく倖せすぎて 訳もなく泪に濡れて 私からあなたへと心が通う 時間をとめてこのままいたい ふたりだけの名前のない やさしい色につつまれて