[00:05.34]夢違(ゆめたが)え、幻(まぼろし)の朝靄(あさもや)の世界(せかい)の記憶(きおく)を [00:11.14]現(うつ)し世(よ)は、崩(くず)れゆく砂(すな)の上(うえ)に [00:16.83]空夢(そらゆめ)の、古(いにしえ)の幽玄(ゆうけん)の世界(せかい)の歴史(れきし)を [00:22.07]白日(はくじつ)は、沈(しず)みゆく街(まち)に [00:27.82]幻か、砂上(さじょう)の楼閣(ろうかく)なのか [00:33.64]夜明(よあけ)け迄(まで)、この夢(ゆめ)、胡蝶(こちょう)の夢 [00:38.88]夢違え、幻の紅(くれない)の屋敷(やきし)の異彩(いさい)を [00:44.38]現し世は、血(ち)の気(け)ない石(いし)の上に [00:50.02]空夢の、古の美しき都(みやこ)のお伽(とぎ)を [00:55.49]白日は、機(えが)れゆく街に [01:01.98] [01:12.74]日々(ひび)の瀬(せ)に、流(なが)されて [01:15.45] [01:15.95]諦(あきら)めに、囚(とら)われて [01:18.20]手放(てばな)せぬ拘泥(こだわ)りが、 [01:20.84]我(わ)が身(み)の自由(じゆう)を奪(うば)っていく [01:24.06]鳴呼(ああ) 在(あ)りし日(ひ)を偲(しの)べば、幼子(おさなこ)の夢 [01:29.66]からから風車(ふうしゃ)、幾年(いくとせ)越(こ)えて来(き)ただろうか [01:36.24]夢違え、土塊(つちくれ)の洞穴(どうけつ)に揺(ゆ)らめく鬼火(おにび)を [01:41.82]現し世は、行(ゆ)き詰(ず)まる道(みち)の上に [01:47.33]空夢の、古の妖(あやかし)の使(たよ)りの雅(みやび)を [01:52.93]白日は、歪(ゆが)みゆく街(まち)に [01:59.59] [02:26.14]幻か、砂上の楼閣なのか [02:32.32]夜明け迄、この夢、胡蝶の夢 [02:38.67]夢違え、幻の朝靄の世界の記憶を [02:44.62]現し世は、崩れゆく砂の上に [02:50.15]空夢の、古の幽玄の世界の歴史を [02:55.69]白日は、沈みゆく街に [03:00.11]麗(うるわ)しき夢、愛(いと)おしき夢 [03:05.61]咲(さ)き誇(ほこ)る夢に涙(なみだ)を誘(さお)われて [03:11.25]愚(おろ)かしき術(すべ)、浅(あさ)ましき術 [03:16.36]小賢(こざか)しき術が蔓延(はびこ)る現し世で [03:22.26]限(かぎ)りなき夢、終(お)わりなき夢 [03:28.05]抱(だ)き締(し)めるだけ [03:30.44](彼方(かなた)と此方(こなた)を隔(へだ)てる境界線(きょうかいせん)を越(こ)え) [03:35.14]