突然の夕立に降られて 校舎裏の蔭かげで 荒くなる 二人きりの呼吸が響いた 肌の透けたブラウスに触り つらくなるほど目を合わせて この口と その口の 距離はゼロになる 隠し事がしたいよ したいよ “内緒だよ その響きは 幼い耳を何十回刺激した トラウマなど忘れさせたげる この指が与える刺激で 常識と非常識の 距離は紙一重だから 永遠の 雨にまぎれ聞こえる 聞こえる “愛してる そして二人は プラトニックな掟を破ってく 傘はささずに 一緒に帰ろ 荒くなる 二人きりの呼吸は重なり この口と その口の 距離はゼロになる 雨にまぎれ 聞こえる 聞こえないフリをしたら あどけない眼で この上なく いじらしそうに笑う 隠し事がしたいよ したいよ “内緒だよ その響きは 幼い耳を何十回刺激した 夕立のりぼん