chapter 1 作曲御恵明希 アーティスト名シド 睨(にら)みつける彼方(かなた) 歓声(かんせい)の向こうの勝利(しょうり) 誰かの夢の跡(あと)を踏(ふ)み越(こ)えれば 痛みを知(し)る 解(わか)り合えた友(とも)を戦友(せんゆう)と呼(よ)べるまで 費(つい)やした時と音(おと)  誇(ほこ)れる頃(ころ)道拓(ひら)けた ずっと憧(あこが)れていた景色とは少し違う  今は愛せる この広い空(そら)へ羽(は)ばたくにはつけすぎた 助走(じょそう)と君を連(つ)れて行こう 道のりの 険(けわ)しさに大差(たいさ)はないだろう  僕を刻(きざ)もう 諦(あきら)める理由(わけ 訳)なら  何度も与(あた)えられた 貫(つらぬ)ける喜(よろこ)びは使命(しめい)となり代(か)えがたいもの 誰の為でもない僕の為  それも違う分(わ)かち合(あ)ってきた 季節(きせつ)が変(か)われば色(いろ)も変(か)わる それすら見逃(みのが)さない指揮者(しきしゃ)で在(あ)りたい それぞれに方角(ほうがく)を定(さだ)めたあの日から最終章(さいしゅうしょう)へと 明(あ)けない夜がある誰もが迷い救(すく)い  求(もと)めている 守ることできない僕だからせめて傍(そば)にいるときは  明(あ)かり灯(とも)そう この広い空へ羽ばたくにはつけすぎた 助走と君を連れて行こう 道のりの 険(けわ)しさに大差(たいさ)はないだろう僕を刻もう 季節が変われば色も変わるそれすら見逃さない指揮者で在りたい それぞれに方角を定めたあの日から旅(たび)の始まり 最終章へと