[00:00.00] 作曲 : 藤原基央 [00:01.00] 作词 : 藤原基央 [00:13.96]湖の見える タンポポ丘の 桜の木の下で [00:18.46]下ろしたての コートのポケットに 手を入れて [00:23.90]数年前にもこの場所で 同じポーズしていた事 [00:28.60]思い出してやっと実感 「僕は帰って来た」 [00:34.02] [00:34.12]積もった落ち葉が 踏まれて音をたてた あの日と同じ 乾いた音 [00:44.32]昇った朝日に 手を振り夢を見た [00:49.19]あの日が重なる中 [00:52.39] [00:52.49]この手は 振れない 大事なモノを落とし過ぎた [01:03.52]この眼は 余りに 夢の見過ぎで悪くなった [01:13.84] [01:13.94]あの日と違うのは 僕だけ [01:20.00] [01:29.74]電車に乗って 2時間ちょっとの都会に出て来た [01:34.31]小さなそのプライドを 見せてやろうとした [01:39.81]電車に乗って 2時間ちょっと いつでも帰れると [01:44.50]軽く考えていたのが そもそもの間違いだった [01:50.35] [01:50.45]ここで手にした“輝かしいどうのこうの”に [01:54.86]それよりも輝かしい あの日が [02:00.03]見事に壊されていくようで 怖くって [02:04.90]何度も確かめてみる [02:08.23] [02:08.33]この手に 今まで 掴ませた願いのカケラも [02:19.35]この眼に 今まで 睨ませた明日の行方も [02:29.58] [02:29.68]壊されちまうのか? [02:34.50]間違っていたのか? [02:40.63] [03:03.30]湖の見える タンポポ丘の 桜の木の下で [03:07.82]手頃なヒモと 手頃な台を 都合良く見つけた [03:13.32]半分ジョークでセッティングして そこに立ってみた時 [03:18.02]マンガみたいな量の 涙が 溢れてきた [03:23.39]数年前にもこの場所で よく こっそり泣いたっけ [03:28.15]“あのコにふられた”だとか 可愛いもんだったけど [03:33.59]数年前と同じ気持ちで 朝日を待ってんだ [03:38.29]あの やたらとくだらない唄も唄いながら [03:44.27] [03:44.37]原因不明の涙を流しながら あの日の気持ちで 朝日を待つ [03:54.25]また手を振れるかな 夢が見えるかな [03:59.02]景色に色が付く [04:01.98] [04:02.08]この手が ゆっくり 僕の右上で弧を描いた [04:12.91]この眼が 辛うじて 飛んでいく綿毛を見送った [04:23.32]この手が 今まで 落としたモノは拾えるかな [04:33.34]この眼が 今でも ギリギリで見えていて良かった [04:43.71] [04:43.81]あの日と違うのは [04:48.59]ヒゲの生えた顔ぐらいさ [04:54.75]