空色 遠くまで燃えるよう 黄昏 楽園に訪れる 夕日を見送り立ち尽くす ひとりきり 茜に染まる空 夜を待つ 夜を待つ . 見上げれば 紅の雲のあいまにきらりと光る 輝きを抱くように 木々の影たちざわりと揺れる ゆるやかに眠りへと瞳の色を変えゆく空が そのまぶた閉じるように とばりが落ちる . 丸いかたちをなぞれば手の中 届きそうな月 淡く揺れて からっぽなまま見つめるわたしは 声も無く 孤独にふるえる . . 鏡のようにただ映すだけ 閉じ込めて 岸辺にたどり着く 忘れていた心の灯 . 風を待つこの夜に 七色の星きらりと光る 藍色の闇の中 行く手を示す確かな導 ほの光る河辺から 想いをひとつすくいあげたら 星空の向こうへと 浮かべて送る . . 広がる虚空に 私の声まだ届く? 心は孤独に縛られたまま . この手に抱いた心は星屑 見果てぬ先へ やがて触れる 闇夜に咲いた 儚きいのちの 安らかな その夢に寄り添う