「リンカーネイション」 流(なが)れる雲(くも)が 時(とき)を刻(きざ)んで燃(も)える炎(ほのお) 夕焼(ゆうや)けが落(お)ち 流(なが)れる風(かぜ)が 固唾(かたず)をのんで 灰(はい)を空(そら)へ飛(と)ばして 今(いま) 始(はじ)まる 少女(しょうじょ)を追(お)いかけ 走(はし)る 素足(すあし) 風(かぜ)に遊(あそ)ばれて 月(つき)が望(のぞ)むこの夜(よる)の中(なか)で 私(わたし)が君(きみ)を追(お)いかけて あの日(ひ)の 日記帳(にっきちょう)を 取(と)りだして 涙(なみだ)を見(み)せながら 破(やぶ)り捨(す)てる 道(みち)に倒(たお)れた 小(ちい)さい花(はな)が土(つち)に還(かえ)り 地球(ほし)の糧(かて)へと 素足(すあし)で作(つく)る 足跡(あしあと)の道(みち) つむじ風(かぜ)がかき消(け)す 火(ひ)が 飛(と)び交(か)う 少女(しょうじょ)に火(ひ)の粉(こ)が 逃(に)げる 素足(すあし) 涙(なみだ) 踏(ふ)み越(こ)えて 世界(せかい)の狭間(はざま)にある楽園(らくえん) 私(わたし)は空(そら)を手(て)でつかむ あの日(ひ)の 日記帳(にっきちょう)に えがいてた 二人(ふたり)であの楽園(らくえん)へと行(ゆ)こう…と 道(みち)に倒(たお)れた 小(ちい)さいリスルム 涙(なみだ)を流(なが)して この身(み)を捧(ささ)げる あの日(ひ)の 日記帳(にっきちょう)に いろあせた 二人(ふたり)で笑(わら)う姿(すがた)を映(うつ)した写真(しゃしん) 終わり