[ti:プール] [ar:秦基博] [00:13.911]日射しは 水の底まで 折れ曲(ま)がるようにして届いた [00:26.359]そこにまるで探していたものが あったかのようにね [00:39.864]水色のフィルターを通して 僕は世界を見ていた [00:52.672]摇らぐ視線のずっと先に 振り返される悲しみも [01:05.608]目映(まばゆ)い夏の風は 穏(おだ)やかに過ぎていく [01:12.137]やわらかな波に たゆたう痛みを置き去りにしながら [01:22.263]楽しそうに笑う子ども達 光のプールが包みこむ [01:35.306]僕は季節に浮かんだままで ただただ それを眺めていた [01:59.65]はしゃぎすぎる時間と その向こう侧にある静けさ [02:11.659]夢と現実の狭間(はざま)で あなたの声が聞こえた気がした [02:24.450]目映(まばゆ)い夏の午後に いつか朽(く)ちてく時 [02:31.08]永遠なんてない だからこの瞬間が 愛しく思えるんだ [02:41.116]手と手が触れて二人 顔を見合わせた 光のプールに沈み迂む [02:54.284]きっと僕らがつかみたかったものは こんなありふれた日常なんだ [03:33.694]楽しそうに笑う子ども達 光のプールが包みこむ [03:46.861]僕はあなたを離さないように 強く強く抱きしめた [04:00.06]強く強く抱きしめた