見慣れたその横顔が当たり前にそこにあるのが 嬉しくて嬉しくて照れくさいけれど 名前のない人たちが目の前を通りすぎてゆく この街で巡り合ったあの季節を思う 夏の終わりを告げるるこの風が頬をかすめてゆく頃 私も少し大人になけれたの貴方に近づけた ふとした言葉で傷つく それでも人はまた愛し合う 不器用だけど 不器用だから 隣にいたいと願う 去りゆく人もまたいつか 帰るべき場所へと歩き出す 振りもいたら そこには ほら ありがとう 私の大切なひと 言葉にするといつでも意味をなくしてしまうけれど 大好きって ありがとうって 今すく伝えたくて 秋の訪(おとづ)れは曖昧すぎていつも気づけないけれど 今年は貴方のその温もりが、教えてくれたんだ ふとした言葉で気がづく いつしか人はまた愛し合う 不器用だけど 不器用だから 隣にいたいと願う 何気ない日々に感じる かけがえのない貴方の笑顔 目を閉じてばそこには、ほら ありがとう、私の大切なひと 夕暮れの明かりが街を染める頃 貴方の帰りを待つ私の元に そよ風が舞い込む 二人は包み込まれてく 秋空に「さよなら」 ふとした言葉で傷つく それでも人はまた愛し合う 不器用だけど 不器用だから 隣にいたいと願う 去りゆく人もまたいつか 帰るべき場所へと歩き始める 懐かしい空の下 ありがとう、私の大切なひと おかえり 私の大切なひと