食べられるために生まれた 彼女が笑っていた 捨てられるために生まれた あたしも笑いたかった 千羽鶴を折った 一羽ずつ 祈り込めて 他の人が好きだなんて 治る病気なんでしょう はぐれた犬だって ちゃんと家に帰るのに もう新しい飼い主に 懐いてるようで 哀しい 項垂れるために生まれた 膝を抱えず泣いた 捨てられるために生まれた あたしも笑いたかった 君がいなければ 生きてはいけないと言った あなたが今も笑顔で 息をしてるのは何故 段ボールの中 写真詰め込んでたから 燃やすつもりでいたのに 宝箱になる なんだろう 捕まえた蝶は困った 羽根は千切れて逃げた そんなにもあたし あなたを 追い詰めたりしたのかな 記憶が重たすぎたんだ 首から上 千切れたんだ ただ笑っているだけの あたしは化け物になる 悲しみはハエのようなんだ あたしに集りすぎたんだ こんなにも人を好きに なってしまった自分が悪いの 食べられるために生まれた 彼女が笑っていた 捨てられるために生まれた あたしも笑いたかった 捕まえた蝶は困った 羽根は千切れて逃げた そんなにもあたし あなたを 追い詰めたりしたのかな 捕まえた蝶は困った 羽根は千切れて逃げた そんなにもあたし あなたを 追い詰めたりしたのかな