アスファルトに咲(さ)いた こどもの落書(らくが)きが 陽炎(かげろう)に 揺(ゆ)られて 歩(ある)き出(だ)した 誰(だれ)も知(し)らない 約束(やくそく)の丘(おか)で めぐり逢(あ)う たった一度(いちど)の 今日(きょう)という 奇蹟(きせき)の時(とき)を 感(かん)じて 流(なが)れる雲(くも) 追(お)いかけて 今(いま)にも 掴(つか)めそうな 胸(むね)の予感(よかん) 高鳴(たかな)り 動(うご)き始(はじ)めた 運命(うんめい) 目(め)が覚(さ)めるほど 色(いろ)づく 花(はな)のように 美(うつく)しい 汚(けが)れのない 確(たし)かな 終(お)わらない夢(ゆめ)を 見(み)ている 石段(いしだん)の彼方(かなた)を 歩(ある)く君(きみ)の背中(せなか) とれそうで とれない 金魚(きんぎょ)すくい 風(かぜ)が 君(きみ)の髪(かみ)を揺(ゆ)らし 香(かお)りだけ 運(はこ)ぶ 夕暮(ゆうぐ)れ時(じ)の空(そら)に 今(いま) 鮮(あざ)やかに刻(きざ)む 願(ねが)い あふれる心(こころ) 抑(おさ)えて いつでも 零(こぼ)れそうな からだ支(ささ)え 上(のぼ)れば 未知(みち)の景色(けしき)が 広(ひろ)がる 色(いろ)とりどりの 花火(はなび)が 街(まち)の灯(あか)りと 重(かさ)なり 君(きみ)を飾(かざ)る 絵(え)のよう 止(と)まらない鼓動(こどう) 捧(ささ)げて 流(なが)れる雲(くも) 追(お)いかけて 今(いま)にも 掴(つか)めそうな 胸(むね)の予感(よかん) 高鳴(たかな)り 動(うご)き始(はじ)めた 運命(うんめい) 目(め)が覚(さ)めるほど 眩(まぶ)しい 朝(あさ)の陽(ひ)よりも 暖(あたた)かい 終(お)わりのない 輝(かがや)く 光(ひかり)の季節(きせつ)に 抱(いだ)かれて