[00:00.00] |
作曲 : 大嶋啓之 |
[00:34.200] |
少(すこ)し冷(つめ)たい風(かぜ) 雨雲(あまぐも)を運(はこ)んで |
[00:41.620] |
かすかな影(かげ)が色(いろ)を奪(うば)った |
[00:49.220] |
右手(みぎて)の中(なか)にある |
[00:52.930] |
使(つか)い捨(す)てのカメラ |
[00:56.630] |
何(なに)をとりたかったのかわからず |
[01:02.690] |
ああ止(と)まったバスを降(ふ)りる人(ひと)の足音(あしおと)が響(ひび)く |
[01:34.200] |
急(いそ)ぎ足(あし)で過(す)ぎる まばらな人波(ひとなみ)も |
[01:41.650] |
無表情(むひょうじょう)すぎる今日(きょう)の空(そら)も |
[01:49.160] |
どうでもいいような記憶(きおく)が増(ふ)えるより |
[01:56.600] |
君(きみ)の笑顔(えがお)を憶(おぼ)えてたくて |
[02:03.200] |
雨(あめ)が降(ふ)りそうだと知(し)ってて |
[02:13.660] |
電話(でんわ)をかけるんだ |
[02:18.250] |
少(すこ)し困(こま)った声(こえ) |
[02:24.740] |
それでも僕(ぼく)は嬉(うれ)しくなってしまう |
[02:39.550] |
憶(おぼ)えていることはほんの一握(ひとにぎ)りでも |
[02:54.620] |
小(ちい)さな欠片(かけら)さえも僕(ぼく)らの遠(とお)ざかる日々(ひび)の証(あかし) |
[03:15.470] |
いつも拾(ひろ)えずに逃(のが)してしまう言葉(ことば)も |
[03:34.590] |
寄(よ)り添(そ)ったつもりで すれ違(ちが)う今(いま)の僕(ぼく)も |
[03:51.340] |
いつの日(ひ)にかこの不器用(ぶきよう)な日(ひ)を超(こ)えた時(とき)に |
[04:01.830] |
何(なに)か意味(いみ)を持(も)つのだろうか |
[04:12.590] |
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[04:15.440] |
時(とき)が過(す)ぎたとして |
[04:19.160] |
今日(きょう)の日(ひ)の写真(しゃしん)は |
[04:22.760] |
いったい何(なに)を先(さき)に残(のこ)すの |
[04:30.440] |
色(いろ)のない雲間(くもま)も |
[04:34.040] |
黒(くろ)いアスファルトも |
[04:37.860] |
この感情(かんじょう)を残(のこ)しはしない |
[04:44.520] |
どうせ撮(と)るのならば |
[04:51.260] |
幸(しあわ)せな気持(きも)ちなるような |
[04:59.560] |
大好(だいす)きな場所(ばしょ)と君(きみ)を |
[05:05.930] |
思(おも)い出(だ)せるような一枚(いちまい)がいいな |
[05:20.930] |
憶(おぼ)えていられることはほんの一握(ひとにぎ)りでも |
[05:35.850] |
たとえこの瞳(ひとみ)に焼(や)き付(つ)けられなくても |
[05:50.910] |
何気(なにげ)ないような写真(しゃしん)を繋(つな)ぎ合(あ)わせた日々(ひび)の中(なか) |
[06:05.840] |
僕(ぼく)らが共(とも)に過(す)ごした季節(きせつ)を忘(わす)れないように |