子は背に背に 赤子を負うて 風呂焚きの 煙追う わしゃ左か そっちは右か かえりゃんせ かえりゃんせ 踏み荒れた土を見かけては 故郷の 小花の種を蒔き 広がる国のそこかしこで 咲けばいいと微笑みました 年月は山と流れて ようやく戦火も消えた頃 夏を連れてくる花が咲いたと 唄われるよになりました 大空に登る 綿の塔 微笑むように見下ろすのは 萌ゆ薊色の薄化粧 野里に 娘の頬に 作词:nk 作曲:ぺーじゅん ある日 遠い見知らぬ地で また戦の火が上がりました 旅立つあなたの胸元に この花をおくりました 子は背に背に 赤子を負うて 風呂焚きの 煙追う わしゃ左か そっちは右か かえりゃんせ かえりゃんせ 大空に登る 綿の塔 見送るように見下ろすのは 萌ゆ薊色のあなたの頬に 星が降る 寒色に消逝く西空を 翼も風も追い叶わず “まるであなたのよう″と気付けば 伝う壱番星