[ar: 茶太] [ti: 飛ぶ夢を見ない] [al: 睡眠都市] [offset: 0] [01:19.40] 声にならない声が 聞こえたような気がして [01:32.80] うつむいた顔を上げる午前4時 [01:45.36] 本文のないメールに 添付された映像には [01:59.30] 橋の上から見下ろす街並み [02:11.03] 夜が明ける前 コントラストの強い色合いの画を見ながら [02:25.65] 気づいていた [02:28.77] もうそこにはあなたはいないと [02:37.65] あなたが最後に見た景色の 欠片が胸へと突き刺さる [02:50.82] 瞼の裏に焼き付いて 何度も何度も繰り返す [03:11.00] [03:34.46] 夢を見なくなって どれほど経つのだろうか [03:47.92] 眠れているかさえ 曖昧な日々に [04:00.73] ずっと忘れていた 空へ飛び立つ感覚を [04:14.29] あなたが残した映像に見ている [04:25.62] 湿った風とコンクリートの匂い 画では伝わらないすべてを [04:40.32] 感じていた [04:43.67] まるでそこに落ちて行くように [04:54.45] 部屋を出て 高い階段を登る [05:04.30] 少しでも 地上から離れて [05:11.70] 空へ目指そうとした [05:18.90] [05:19.72] 屋上へ続くドアを開けて 両手で風を受け止まる [05:32.58] 虚空に一歩を踏み出して あなたの軌跡を追いかける [05:45.92] 私が最後に見る景色は 空から見下ろす眠る街 [05:58.90] 意識が途切れる瞬間に 飛ぶ夢を見られるだろうか