作曲.編曲:ESTi いつもより少しだけ早く 目が覚めた朝はどこか不確かで まだ夢のなかにいるような まどろみのうちに目を閉じる なつかしいあのまたたき 木漏れ日にゆれる夢の轍 目の前を通り過ぎて また現れては消えてゆく あの空は はるか いまもまだ 遠く すぐそばに人影がひとつ 空の彼方をみつめる影がある 知っているはずのその名前を いまでは思い出せずにいる もうみえないあのゆらめき 夕闇にかげる水のにおい 押し寄せるすべてを抱いて 自分の影に別れを告げる さらば若き日々よ あのかがやきにみちた歳月よ さらば遠き日々よ 色あせることのない思い出よ ああ いまもまだここにある このつめたさと あたたかさに ありがとう くり返す生活のなかで 心はやわらかさをなくしている すれ違う大切な言葉 結ばれるささやかな願い 立ち止まり胸に手を当てる なくした名前をたぐり寄せる 間違えていたとしても この道を進もうと決める さらば 悲しき日々よ あの陽炎にひかるしろがねよ さらば 楽しき日々よ 狂おしく身をよじる夢のあとかた さらば 若き日々よ あのあこがれにも似た衝動よ さらば 愛しき日々よ 空の彼方にみえるともしびよ ああ いまもここにある このつめたさと あたたかさに ありがとう