あなたについて歩く道 野辺の刈萱風の波 山陰に陽は落ちて 茜に染まる頬 百舌鳴く里の旅の杖 朽ちて倒れた道しるべ 木枯らしとやって来る 風花乱れ雪 うたたねの枕辺に ほろほろ散る涙 あなたのいない遠い道 帰るあてない終の宿 水澄みて笹の舟 まだ見ぬ浅き春