気付いたのは突然だった 昨日までと少し違った 当り前と思った景色 わずかに その色を変えてた 瞼の裏には見えてたのに いつから独りでいたのだろう あなたの笑顔を探したけど 見つけられなくて… 最初の夢を もう一度だけ 叶えてくれた あの鼓動を 願ってみても 動かない指 あたしは そうだ、悲しい人形 波紋のように広がってゆく 冷たささえ感じなくて 生きることを忘れそうで 景色に ただ溶けてゆくのか 落として砕けた 思い出の鍵 行く手を阻まれ 立ちすくむ 間違いだらけの世界だけど 愛せるようにと… 流れてたのは 涙じゃない この瞳は二度と 輝けない それでも ひとつ 失くせなくて 最後の夢を探し続ける 声をあげ泣いた 誰かに届くように それは叶わない夢… 動かない心 それでもまだ 忘れないように 叫ぶけれど 誰にも 届くことはなくて 終わりは見えない 運命なら 最初の夢を もう一度だけ 胸に抱えて 眠りたくて 人の悲しみ 歪みでさえ 求めてしまう 悲しい人形