誰(だれ)がこんなもの欲(ほ)しがると言(い)うのだろう 余計(よけい)な文字(もんじ)だけ 空間(くうかん)を埋(う)め尽(つ)くす 当(あた)り前(まえ)にただ 挨拶(あいさつ)を交(か)わす 二人(ふたり)の時間(じかん)を 止(と)めてみたかったのさ あの夏(なつ)の日(ひ)も 君(きみ)へ 渡(わた)せなかったラブレター ポケットから出(で)られなくて 日焼(ひや)けた 僕(ぼく)の匂(にお)いで蒸(む)れた 夢宛(ゆめあて)の文字(もんじ)と想(おも)い出(で)も全部(ぜんぶ) 破(やぶ)いてしまおう 何(なに)か人(ひと)よりも誇(ほこ)れる物(もの)はあるか? 君(きみ)に僅(わず)かでも 好(す)かれたくて探(さが)した 一歩(いっぽ)踏(ふ)み込(こ)めば 平穏(へいおん)が縒(よ)れる まるで砂(すな)の基地(きち) ただ守(まも)りたかったのさ 日付(ひづけ)のラインを 今日(きょう)も跨(また)ぐ 感覚(かんかく)も無(な)いまま タイムマシーン どうか、連(つ)れてって あの日(ひ)へ... 未来(みらい)の僕(ぼく)へ届(とど)け 粉々(こなごな)になったラブレター 夢(ゆめ)も 夏(なつ)も 君(きみ)に乗(の)せて運(はこ)んで 心配(しんぱい)そうに残(のこ)る白(しろ)い欠片(かけら)と滲(にじ)む文字(もんじ)へ きっと 笑(わら)って告(つ)げよう ほら もう行(ゆ)きなよ 君(きみ)は歩(ある)き出(だ)す 時(とき)の行(ゆ)くままに 僕(ぼく)も歩(ある)き出(だ)す いつか出会(であ)うため