甘いカシスの誘惑に揺られて 薄いグラスに写る君の背見送る 終電(しゅうでん)も 喧騒(けんそう)も全て忘れたい 今はただ君に溺(おぼ)れたい 無機質(むきしつ)にセピア色した世界に 君なら何を見るだろう? 約束をしようよ 果てる事無い夢を 味気(あじき)無い願いに 押し潰(つぶ)されないように ゆらり グラスに写(うつ)る灯を傾け 甘い果実に似た香りを引き寄せた 現実とリキュールの狭間(はざま)に濡れて 今はただ君を想いたい 神様の悪戯な青い果実 手に入れてすぐに消えた 約束をしようよ 叶えられない夢を 何も無い未来に色を 付けていくように 「今日会えるかな?」 「また連絡するよ」 繰り返された約束の無い未来 君の連絡いつも唐突だった 繰り返される背徳の宴 求められたらそれに答えるだけ そんな都合の良い私で良いでしょ? 明日会えたら週末の土曜日 軽い束縛(そくばく) 終焉(しゅうえん)の予感 約束をしようよ 果てる事無い夢を 味気無い願いに 押し潰されないように 約束をしたいよ 叶わない想いでも 君の心に少しでも 触れていたい 約束をしようよ 二度と交(まざ)わらないと プースカフェのように 二人綺麗なままで