華やぐ日射しの中 香るのは春の花弁 声にならない歌声 君の瞳に宿して 夢幻の土に響く足音 密やかにつのる夢 跳ねる水音 泡になっても 辿りつくと 果てなく続く碧に 美しく漂う髪も 清らな波紋を描き 不意にその手を掴んだ 深い水底 すり抜ける指 残されし思い出と 絆残して永久に佇む 愛し君よ 漕ぎ出す道の果てに 閉ざされた闇に躓く 海に映る月のように 全てが虚ろでもいい 花曇る夜に導かれゆく 儚く揺れる月よ 碧くきらめく輝きの中 色褪せない 泡沫に舞う調べにのせて 君を想う