(変えてみせよう。 迷ってなどいられない。 なんて、愚かだったのだろう。 またいつか。) 仄かに寄せて 雪の街進む 白が月 花が咲く ハギのランプが沈む まほろばに操られ ちどり燦燦と進む 白が月 花が散る 何かが起こりそう からすはとおりゃんせ 四桁数えて 隔靴 替ゆれば 化け猫に 巾子(こじ)飾る 裏表 さかさまに 靴を履いた招き猫に 話を聞いて 夜中 急ぎ足の商人(あきんど)から 想い買って 眠(め)が覚める 歌え 三鑑と雪の中に 引き摺り落とせ 城下町 赤と白 高々に 続け 莊園で息を殺せ 高く乱点の旗は 地に塗れて 白よ赤 近くの箱に だいじな器 遠くの箱を落としてる 三桁数えて 隔靴 変ゆれば 鑑引き(くじびき)に 死にあわせ 落し物 裏返す 靴を脱いた招き猫に 話を掛けて 指を指す 涙捨て 駒を進め 手に傷をつけた 歌まで売って 嗚呼 歩め 眈々と 雪の外に 撃っても 眼は瞑れ 錢(せん)よりも 戲れて(あざれて) 甚だしい 眩め 遊園に ハギの調べ 取り戻せる音は あの日積み上げた器 約束した黑に薄れてく言葉 思い出す抱いてた白 失いゆくあなたに 色をただ この手から私は 咲いた楽園 ナズナは居ない 旅立って霞む 白雪 心(うら)に降り 流れては色づいた 涙は雪花の白に、償いをもう一度 始まりを答えて、全て捧げよう