「ただ流るるままに」 作詞∶志倉千代丸 作曲∶志倉千代丸 / 編曲:川越好博 歌∶彩音 もう誰の声も無い 行き止まりの旅路は 片言に絶望を 繰り返し聞かせた 残された情景に 未来を重ねられず 終わりを選ぶ意味を  過去が照らしてくれる 黄昏れてゆくこの空の  全てが愛しいのに 生きる意味さえ見失う  ささやかな喜びもなく──── 道端に咲いた命も 眩しさが滲む明日も 今はただ虚ろに彷徨うだけ  空さえも否定をする 父母が笑い手を振る  めくるめく日々の欠片が 残酷な仕打ちであざ笑えば  音もなく崩れ落ちる ただ流るるままに 失うものが無いと 人は強くなれると いつかどこかで聞いた  まるで虚言の語り 鮮やか過ぎる想い出は  確かにここにある それはいつしか幻へと  歯車が落ちた瞬間──── 暗闇に差し伸べられた  迷いをその手に預けた 交わされた言葉の一つ一つ  両手から落ちて逃げた 悲しみの数に負けない  喜びの数を探した 描きかけの景色は黒く塗られ  キャンバスはもう要らない ただ流るるままに 道端に咲いた命も 眩しさが滲む明日も 今はただ虚ろに彷徨うだけ  空さえも否定をする 父母が笑い手を振る  めくるめく日々の欠片が 残酷な仕打ちであざ笑えば  音もなく崩れ落ちる ただ流るるままに 【 おわり 】