僕が子供の頃見えなかった 大人達の欲も我儘な嘘も全部 鏡越しに見た澱んだ目が 僕が立ってるのはこっち側だと語ってくれた 日は沈んでく 過去も今も明日も置き去りにして 教えて 途切れてくあの日の記憶よ もう正義のヒーローも この景色の広さも遠くなって 消えたよ 見えないよ 僕は邪な欲まみれの声を 今日もばら撒いた ばら撒いた 撒き散らした 僕が子供の頃見えなかった 大人達の汗も優しさも愛も全部 僕が子供の頃見ていたのは はち切れそうなくらい 夢が詰まっていた世界  溢れ出してた こんなに小さな空も 見えないのは 今日の戦いに疲れたせいさ 明日ここから歩きだすから もう 泣いていいよね 変わり行く僕の世界も 朝の昼の夜の繰り返しさ せめて 消えてくあの日の記憶を 省みるだけだから 懐かしむだけだから 今だけここにいさせて このままさよならさ 弱虫の僕よ もう精美な言葉も 溺れ死んだ僕に遠すぎるよ 吐けないよ 言えないよ 僕が胸にしまった この最期の声を ここに置いてくよ