つま弾く指先は欠けた月のよう 散りゆく日々の先照らす微かな灯 冷たく鳴り響きのち残る音に あまぬく染み込んでく夜の続き 月へと向かう道 淡い匂い けぶったの視界の隅 単純なんて言うから間違った あたしは泣いていた 憧れた空は 描いた色とどこかちょっと違うけど 塞いだ手を 離したらなら差し伸べるまま 掴めずに消えたそのすべてであたしになるという たったヒトリの ただヒトリの