川沿いに続く道は 今日も花曇りで 君が好きだった歌も 思い出しました ぼんやり過ごす日々で 消えてく感傷に こんな歌をつけたのでしょう 路地裏の切れ間からこぼれた 影法師追いかけて 薫風が合図して 花びらたちの鬼ごっこ 昼下がり 通り雨が連れてた花冷えに 草臥れた風体も 軋む道すがら ちいさな橋に積もった 別れの記憶に こんな名前 つけたのでしょう 警鈴が 鳴るたびに ぼやけた遠い日の記憶 重ね 夕闇が くる前に 残像も 風がすべて 吹き飛ばしちまった ふらりふらり 彷徨って ゆらりゆらり 漂って 春の夢は流離って 何処へ行った? ふわりふわり 舞い散って つなぎとめて また散って 風に今日も嘘ついて ただ 僕は去るんだ 赫く錆びた歌が 嘘で滲む景色が 無理に繋ぐ言葉が 途切れるように 顔も声も名前も 忙しい日々に紛れて いつかみんな 忘れてくのでしょうか? あの日きた道を ひとり  また 歩く このまま消えてくなら もう少しだけ待ってはくれないか なくした 昨日が いらなくなるまで 風よ 凪いでて ふらりふらり 彷徨って ゆらりゆらり 漂って 春の夢は流離って 何処へ行った? 遠い花火 追いかけて 赤く木々が色づいて 白い息に手かざして また 花は散るんだ いつかまた逢えるなんて きっと元気でいるなんて そんな雑な願いを 見透かすように 風のくれた便りで 色が褪せた写真で 途切れたままの時間は戻せますか? さよならばかりの春は また巡る 川沿いに続く道は 今日も花曇りで 肩にギター背負った あの日の僕らがいて 「面影橋」 词/曲:脇田潤 歌:神田康弘 From:pop'n music 19 TUNE STREET Album:音楽 終わり