鍵の開け方の分からない 夢があったんだ 出会った頃にはこの手はまだ真っ白いまんまで 歩いていくうちに どこかで開けられるもんなんだって 未来の自分に、ひとまず答えをたくした 道の景色が変わる日があると思っていた 今の自分と未来の自分は別物なんだって いつかやって来るその日を ただただ待っていた あの日の僕は僕のまんま今日になってしまった 欲しかった 物は思っていたほど集まっていなくて 変わるんだって意気込んでた部分はそのまんまで 外れないよ折りいって歩いていたはずの 道自体もなくなっていた 笑うだけが命じゃないこと 晴れ渡るだけが 夜明けじゃないこと 知ったあたりにあなたも僕も 少年少女ではなくなった 鍵の開け方の分からない 夢を持っていた 出会った頃から結局一度も開けれないまんまで そんなたぐいの物が増えた 同じ数だけ悔しかった 抱えきれないで置いてきたもの幾つあるんだ 僕らの道徳に構わず走る世界を前に 僕だっていくらは生きたい 叫ぶだけが 勇気ではないこと 突き通すだけが 正義ではないこと 知ったその向こう あなたも僕も それでも捨てられない何かを知る 傷ついた ことは確かに多かったかも知れないけれど 無くすばっかじゃなかったはずだ 笑うだけが 命じゃないこと 晴れ渡るだけが夜明けじゃないこと 知ったあたりにあなたも僕も 少年少女ではなくなった 立ち尽くすだけが僕ではないこと 汚れようが正義を連れていくこと 知ってなお 迷うどうしようもない僕らは 少年少女ではなくなった 少年少女ではなくなった