太陽が目を潰す。 残照は赤い宇宙。 着せ替えた空に夕景。 無重力になる体温。 回想と共鳴し始める黄昏も遠近を描く。 手なずけた従順なる不安。 背持たれるありふれた孤独だけが。 穏やかに夕暮れの行き場所を囁いた。 森音と静寂。 美しい叫び声。 鮮明な記憶。 たなびいた雲は葬列。 柔らかな黒衣に星を散らす。 明日の無い今日を笑いましょう。 ほら、これが自由。 出来損ないの神が作ってしまった世界。 瓶詰めの切符を口にして、どこに行こうかな? 微睡ろみに旅の準備をする。 さぁ、でかけょぅ。 こうして僕は、そっとこの世界を消灯した! 黄昏に手を伸ばす。 あたたかい闇が降る。 出来損ないの神が作ってしまった世界。 瓶詰めの切符を口にして、どこに行こうかな?