例えば  涙が尽きて渇くまで 汚れても潔い想いに 全部  注げば いつか見つかるだろう 答は深い胸の奥に潜っているから 「セルリアンヴェスパ」 ただ沍えない日々じゃ 多分退屈だろう 感情を君は染めて 泡になる どんな方法だって 困難な状況だって 色恋沙汰は きっと要らない 殻の内側から  微笑みを浮かべて 漫然と暮らすのはもう止めて 僕も未だ知らない  飛び切りの刺激を  君に教えるから 例えば  何かが溢れて尽きるまで 潮時も知らぬまま  全て背負い込んで 潰れるのは  僕一人だけでいい  悪役を演じることは 簡単だから 遠く西の空  沈む夕陽の陰 そっと爪先を闇に浸した 女と男なんて 求め合うもんだって 温ぬるい言い訳は 聞いてらんない 靴の内側まで 滲む宵の風に 溺れてしまわぬように 逃げ出そうか あの電波塔よりも ずっと高いとこまで 君を連れて行くから 残り香は 今夜の雨が濯ぐだろう 血飛沫ちしぶきも足跡も 全て浄化して 曇天決行 出発は午後8時 済すくい出すのはとても 簡単だから 渦 沌く   浮かぶ 波 水面   流れて 月明かりを浴びて  濁るこの空へ その名に準えて 飛び立って行け 澄み切った明星が 溶けていく瞬間を この眼で見たいから 喩え話に は淡く儚いだろう 泡沫も生涯も 全部捨て切って 有言実行 測れぬ心の距離 澄んだ君の声を 掻き消して 涙を僕の色に染めて 淋しいかい 君を今  迎えに行こう 雨天決行 決して逃がさない 君が手に入れるのは 永遠だから 永遠だから。 -END-