[00:10.408]鬼の道。 [00:12.424]勝負とは殺し合いに非(あら)ず。 [00:16.659]ただしなやかに [00:18.656]剣を我が身と操るのみ。 [00:23.669]人間の戦(いくさ)など [00:25.411]浅はかなる所業。 [00:28.158]だが、俺に挑むとは。 [00:30.669]人間よ、かかってくるなら [00:33.667]この鬼の一太刀を受けよ。 [00:50.660]刀よ、妖しき光を放て。 [00:54.164]俺の思うがまま踊れ。 [00:56.908]縦横無尽に [00:58.407]羽ばたくが如く、 [01:00.166]華やかに踊り続けろ。 [01:04.417]鋭き剣は、俺の化身。 [01:07.162]煌(きらめ)く剣は、俺の心。 [01:11.655]其れは一瞬の嵐。 [01:13.663]鮮やかに敵を負かす。 [01:15.902]剣すら鬼には従うもの。 [01:18.172]其れは人間の技には及ばぬ技。 [01:21.174]人間の力には及ばぬ力。 [01:38.668]おまえに告ぐ。 [01:40.907]いつかおまえも俺にひれ伏し [01:43.418]俺に抱(いだ)かれ、かしずくだろう。 [01:46.658]我々は、同胞。 [01:48.910]巡り会ったのは運命ではない。 [01:51.664]・・・宿命だ。 [01:53.660]鋭き剣は、俺の力。 [01:56.159]煌(きらめ)く剣は、俺の誇り。 [02:06.162]鬼を支配するのは、不可能 [02:08.663]今、この役目を選んでいるのは、 [02:11.172]長き恩義を返すため。 [02:19.662]しかし、俺を支配できるのは俺自身のみ。 [02:23.403]俺に刃向(はむ)かうことなど [02:25.158]愚の骨頂。 [02:33.656]鬼の道。 [02:35.423]勝負とは他人(ひと)を殺むるために非ず。 俺は、己(おのれ)の流儀で [02:40.661]剣を我が身と愉(たの)しむのみ。 [02:47.673]風の如く、花の如く [02:50.163]闇の如く、光の如く。 [02:52.664]変幻自在に、鬼は在り。 [02:54.912]いつの時代にも、鬼は生きる。 [03:35.425]刀よ、美しき光を放て。 [03:39.414]きらびやかなほどに [03:40.908]この手の中で [03:42.416]軽やかに踊れ。 [03:44.174]狂って、美しき砂嵐を起こせ。 [03:49.158]鋭き剣は、俺の化身。 [03:51.906]煌(きらめ)く剣は、俺の心。