はうあう ひどいのです 梨花 なにがなのです? ぼくのシュークリームです 後で食べようと楽しみに取っておいてシュークリームを食べてしまうなんて ぼくは知らないのです たぶん沙都子が食べてしまったのです いけない子なのです 人のせいにしてもダメなのです ちゃんとシュークリームの味覚が僕にも伝わってきたのです たべたのは梨花なのです みぱ~ バレてしまったのです ごめんなさいなのです そんなタヌキはぼくには通用しないのです ぼくのシュークリームを返すのです 戻すのです 仕方ないじゃない 食べちゃったものは はうあう 開き直りなのです それに あんたにも味覚が伝わったんだから いいじゃない そういう問題ではないのです シュークリームの香りや手触りやいかにもシュークリームっていう柔らかそうな外見を楽しむのが正しいシュークリームの道なのです 作法なのです 何それ とにかく ないものはないんだから どうしようもないわ それに大体あんた神様でしょう あうあう だったらシュークリームの一つくらい何とかならないの 光あれって言えば光があるんじゃないの 水をワインにかえったり五つのばんで5千人の空腹を満たしたりできるんでしょう あうあうすごいのです 無からなにかを作り出したりするなんてまるで神様みたいなのです ぼくにはできないのです ダメね これは おいしい またワインなのですか 悪い?あんたと話してるとお酒でも飲まなければやってられないわ ぼくのせいではないのです 飲み過ぎなのです さっきからうるさいわね 少し黙りなさい?黙らないとこうよ はうあう辛いのです キムチはひどいのです 今日のワインはキムチにも合うわね はうあう おいしいわ このままではボトル一本開けてしまいそうだわ 飲み過ぎ...なのです うるさい 黙らないとまた キムチなのですか いいじゃないのですかキムチ どうしたのあんた なんでもないのです みぱ~なのです ひひゃひひゃひゃ ちょっと 羽入? はい ぼくが羽入なのです 歌って踊って祟を起こす ちょっぴりお茶目な神様 それがこのぼく羽入なのです なんて ふう 祟をおこしてるのは本当は鹰野たちなのです ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ まさか あなた ひょっとして酔っ払っ 酔っ払うなのですか?ぼくが?まさかなのです酔うわけないのです 酔ってる ほら梨花飲みが足らないのです もっと飲むのです 確かに感覚は繋がってるけど まさかこんなよいかたするなんて 梨花 聴いてるのですか 飲まないのでしたらこうしてやるのです キムチの一気食いなのです むしゃむしゃなのです 大丈夫なの あんた なんのですかキムチ 辛さが足らないのです オヤジ もっと辛いのを持って来んかいなのです おやじってだれよ 梨花 何よ そこに座るのです 座ってるじゃない 梨花はすぐ口答えするのです だから胸も未だに真っ平らなのです 胸は関係ないでしょう? あうあう 酒持って来いなのです キムチ持って来いなのです それにしても梨花 なによ そこに座るのです だから座ってるじゃない まっった口答えするのです だから胸もつるべたなのです 一部のマニアにしか受けないのです ふんしゃしゃしゃなのです あんたに言われると無性に腹が立つんだけど もう構ってられないわ 私 寝るわ はうあう 付き合いの悪いやつが寝るのです はうあう ワインがおいしいのです キムチが辛くておいしいのです 知らないわよ 私 おはよう おはよう おはようなのです おはようございますですわ 相変わらず圭一さんは眠そうなお顔ですこと この季節は眠いんだよ まあ圭一さんがねむいのは一年中じゃございませんこと なんだと じゃあ眠気覚ましにデコピンでもお見舞いしてやるとするか うんん助けてですの魅音さん 眠気覚ましが必要なのは圭一さんのほうですのに まったく二人とも朝から元気だね おじさんは若いもんにゃついていけないよ あれ どうした レナ 羽入ちゃんはどうしたの まだ起きてないのかな かな そういえば姿が見えないね 羽入なら今日はお休みなのです 風邪でも引いたのかい 帰りにお見舞いに行こうか 大丈夫なのです ただの自業自得なのですよ お ただちょっとだけかわいそうだからぼくがシュークリームを買って帰るのです はうあう 頭がつきつきするのです 口がひりひりするのです 一体昨日何があったのです 全然思い出せないのです はうあう 梨花がぼくのシュークリームを食べてしまって それがどうして口がひりひりするのかわからないのです はうあう