濁った海のような 都会の空も夜が開ければ 昨日とは変わってはずだと 信じていた ちっぽけな 願いは いつしか 風に飛ばされ 誰かの 笑い声が 聞こえた 悲しげな歌に 埋もれないように か弱い花に 水を遣り続けた 僕らの明日が 閉じてしまわぬように叫ぶのさ 声が響く限り 空っぽの砂時計 逆さにしたけれど 何も 世界は変わらなくて ため息 こぼれただげ それでも 僕らは 汚れた 手で探してる 朝日が 登る場所を これから 幾千の出会い それより多くの 別れを僕ら受け入れてよくだろう ゆりかごのような 安心を捨てるのは 恐いけれど 消えてよく虹の 下でめぐりあい そっと心から 分かれ合えたことを 僕ら忘れない 揺らぐ時代がいつか終わっても ずっと 悲しげな歌に 埋もれないように 咲き誇る花を いつか見つけたら 僕らも明日に 何か遺せるかな