[00:06.94] [00:26.65]花の宴 酔いにまかせて [00:32.83]弘徽殿を散歩していると [00:38.61]きれぎれに「朧月夜…」と [00:47.53]歌う声 華やかな影 [00:53.63]名は明かさず 互いの扇 [00:59.62]取り換えて約束にした [01:05.57]政敵の六の君だと [01:11.41]あとで知りなお惹かれてく [01:18.76]月の光を隠す雲 [01:23.38]輪郭がみな溶けていく [01:34.17]私の生きる道さえも [01:41.57]妖しい影に包まれる [01:56.20]藤壺は顔を背けて [02:01.58]拒みきり出家なさった [02:07.47]東宮を守り抜くため [02:16.80]ご自分の愛を投げ捨て [02:22.67]その逆に朧月夜は [02:28.18]危なげな恋を貫く [02:33.38]帝へと参内ののちも [02:40.52]情熱は燃え立つばかり [02:47.58]彼女の父の右大臣 [02:55.44]密会の部屋に急に来て [03:03.24]袖に絡んだ私の帯と [03:11.37]恋歌書いた紙の海を見た [03:26.38]月の光を隠す雲 [03:34.27]弘徽殿の女御はそれを聞き [03:41.71]帝に謀反企てたと [03:49.17]私に罪をなすりつけた