あなたの背中に羽を見る 槍の先に宿るものとは 悲しいほど無縁のものでしょう あなたの役目は他にあったはず 穏やかな川面を眺めて わずかばかりに白波が立つ もはや祈ることしか許されない いっそ此処で朽ち果てて欲しい ゆらゆらゆら揺り籠揺らすように 強く静かに この手が止まることはない ただ待ち続ける 桜の木立にもたれても 涙は見せません