足手まといにならぬように みんなが目くじらたてぬように 傍から自然に見えるように 君は不自然に笑う 太陽が夜空を食べるように 月が真昼に刺さるように 薬が猛毒に染まる前に ぼくは不幸なうたを歌う 君も落し物をしてること こっそり気づいている 無邪気に病んだ その優しさに 不器用な光見つけたから ずっと他人前じゃ失敗続きだったしょぼい魔法も 君の前だけでならちゃんとうまくカタチにできそうなんだ 喋れば 裏側を探るように 黙れば顔色伺うように 損な物語 埋めるように 空想抱きしめて笑う ぼくが探し物を見つけたことはっきり伝えなくちゃ 無様な姿を許されるたび もう少し歩けると思えたから ずっと他人前じゃ失敗続きだったしょぼい魔法が 夜の孤独を溶かして ふたり 似てる世界を分け合えたような でも 足りない言葉 塗りたくっても 別の夢を見ている君に ぼくの夢は重ならなかった そんなの気づいていたけれど すぐに月日を経て意味をなさなくなる脆い魔法は 砂場のお城のようにまだそこにあって ずっと他人前じゃ失敗続きだったしょぼい魔法も 君の前だけでならちゃんとうまくカタチにできそうだった 足手まといになったとしても みんなが目くじらたてたとしても 傍から不自然に見えるけれど ぼくたちは自然に笑う 別々の場所で 自然に笑う