追いかけても 追いかけても するり指をぬける水のよう あなただけに あなただけに 見つめられて漂う星の影 夢でも捕まえて 流れる雲に思う 行き先ないの心 いつか見た日の明日も 青い通り雨 色付いた花びら揺らす 温もりも激しささえも 切なさの裏側だけを残していくだけの刹那 叶うのなら 叶うのなら 駆け出していきたい風の中 あなただけを あなただけを 見つめてなら 羽ばたく蝶のように 夢なら見せないで 星のない夜に密か 巡る季節を忘れて いつか来る日の朝を隠す涙色 絡む指 艶めく吐息 のぼり爪 落ち行く心 ひと時の温もりさえも 忘れられずにまたひとり 追いかけたら 追いかけたら ふわり消えてしまう月の影 私だけに 私だけに 触れられたら 煌めく星のように 噓なら抱きしめて 届くのなら 届くのなら 明日さえいらない 戻らない 離れてても 離れてても 心焦がす炎は あなただけ 追いかけても 追いかけても するり指をぬける水のよう 私だけが 私だけが 時を止めて闇から手を伸ばす 叶うのなら 叶うのなら 駆け出していきたい風の中 あなただけに あなただけに 心巡らす 遥か朧月 嘘でも抱きしめて 夢なら覚めないで