嘘と真実 半分の月 僕らを見下ろして 青白く輪郭を縁取って映す 影に縫われて 座り込んだまんま コンクリートの冷たさを感じていた 交わす言葉も無いはと互い すれ違いさ知ってて気づかないふりしてた 君にかける言葉 僕が欲しい言葉 今はきっと探しても見つからない 握り締めたままの この両手の中から こぼれたのは もう戻らない砂時計の砂 痛みさえ 麻痺してゆく程の 孤独といつも戦ってきたつもりて 本当の拒絶を知った時 自分の甘えにはじめて気がついたんだ 僕が抱えた嘘 君が見抜く真実(ほんとう) 認めない僕らは平行線 差し伸べられたその手 振り払ったあの日 こんな結未 僕は望んだわけじゃなかったはず 君にかける言葉 僕が欲しい言葉 今はきっと探しても見つからない 青白く浮かんでる 君のその輪郭に 触れることさえ出来なくて その場にうずくまる いつかに 雑音に埋もれて 全て見失って この思いも忘れてしまうのかな 止まってしまう僕と 進み続ける君 追いつけないほど距離が離れていくのを見ていた (きっと探しても見つからない) (戻らない砂時計の砂) (きっと探しても見つからない) (戻らない砂時計の砂) 「終わり」