夜が落ちて アンズ色した星が部屋を染める 何年振りかな 目が覚める音 ハロー、ハロー?ハロー [00:50.54 耳をすませば 聞こえてきたよ とくりとくり エンジンの音 いつからだったろう その音すらも 聞こえなくなってきたのは 止まったままのプログラム 意識はあるのに 左胸が冷たいの [02:10.33 自分でカギをかけたまま その向こう側 鳴らされていた ノックにまだ気付かないの やがてはっきりと聞こえてきたんだ カチリカチリ ダイヤルの音 気のせいか、なんて 放っといてみても その音は積み上げられていく いつものようにモノローグ 「ほっといてよ」「無理です」 跳ね返る声に顔を上げた あっけなくカギを開けられた 「とにかく全部試してみました。答えは****」 現れたのはずっと前から 知っていたはずの君でした 傷だらけの指が語りかける 全てを知って落ちる涙 錆び付いていた 回路に走る パルスが届く プログラムまで上書きしてく あの日死んだ僕は 今 産声をあげる 天上で光るアンズ色した星が 世界を染める頃 自分の鼓動を探していた僕は もうここに居ない 昨日が嫉妬するような今日を 今日が霞むような明日を この先も、ずっと、ずっと、きっと届けるよ 再び鼓動が止まるその日まで この左胸(むね)を動かすのは 君