[ti:パラメタ] [ar:96猫] [al:] [00:00.28]ある朝僕が目を覚ますと 消えてなくなってたパラメータ [00:06.03]会社のことも 家族のことも すべてがゼロに戻ったみたいだ [00:11.79]僕はため息ひとつついて いつものようにテレビをつけて [00:17.55]コーヒーを飲み 食パンかじり 流れてくニュースを眺めていた [00:35.12]ある朝僕が目を覚ますと 全部なくなってたパラメータ [00:40.78]彼女のことも 仲間のことも 最初からなかったことみたいだ [00:46.44]僕はため息ひとつついて いつものように服を着替えて [00:52.33]寝癖をとかし 靴紐結び 流れゆく街へと歩き出したんだ [01:00.50]追いかけて 追いかけて 数字だらけの世界で [01:05.85]振り返るその時に はじめて気づくこと [01:12.02]僕だけに許された 明日を選ぶ権限でさえも [01:19.25]もう誰かに支配されていた [01:37.24]頑張って手にした数字たちは まさに驚くほどカンタンに [01:42.76]この手からスルリとすり抜けて 未来へと滴り落ちてゆく [01:48.80]僕を形造るものは 具体的かつ抽象的で [01:54.05]数字に弱い人間は ほら、この世界では生きてゆけないの [02:05.57]ひとつだけ ひとつだけ この手の中に残った [02:10.84]それすらも守れずに 零れ落ちてしまう [02:16.74]僕だけに許された 僕をやめる権限でさえも [02:24.08]もう誰かに支配されていた [02:28.58]追いかけて 追いかけて 数字だらけの世界で [02:34.08]立ち止まるその時に はじめて気づくこと [02:39.88]僕だけに許された 今を選ぶ権限でさえも [02:47.23]僕自身に支配されていた [03:16.79]ある朝僕が目を覚ますと 全部元通りのパラメータ [03:22.71]会社のことも 家族のことも 当たり前のようにそこにあった [03:28.41]僕はため息ひとつついて いつものようにテレビをつけて [03:34.22]コーヒーを飲み 食パンかじり 流れてくニュースを眺めていた