作曲 : 山田智和 作词 : 渡辺拓也 ゆるい風(かぜ)とアスファルトの雨音(あまおと) 階段(かいだん)上(あが)り丘(おか)の上(うえ)から見(み)下(お)ろす 小(ちい)さくなった街並(まちな)みに溢(あふ)れる 色(いろ)とりどり咲(さ)く傘(かさ) 永遠(えいえん)という別(わか)れに立(た)ち尽(つ)くして 僕(ぼく)は今(いま)もこの場所(ばしょ)で動(うご)けなくて 君(きみ)が大好(だいす)きだったアジサイはもう きれいな花(はな)をつけた さよならさえ言(い)えないままで 君(きみ)は帰(かえ)らぬ人(ひと)となった もっと手(て)を繋(つな)いでいたかった この腕(うで)に温(ぬく)もりを感(かん)じていたかった きっと君(きみ)の記憶(きおく)は消(き)えない この世界(せかい)に降(ふ)りそそぐ雨(あめ)のような 優(やさ)しさを抱(だ)いたまま 夕暮(ゆうぐ)れ時(とき) 不意(ふい)に降(ふ)り出(だ)した雨(あめ) 走(はし)る君(きみ)は僕(ぼく)の元(もと)に駆(か)け寄(よ)って 「大(おお)きな傘(かさ)をひとつだけ差(さ)そうよ」 夜(よる)が終(お)わる かすかな光(ひかり)の中(なか) 夢(ゆめ)の淵(ふち)であの日(ひ)の君(きみ)が笑(わら)うよ 伝(つた)えたい言葉(ことば)はたくさんあるのに 目覚(めざ)めると君(きみ)はいない 約束(やくそく)さえ果(は)たせないまま 君(きみ)は帰(かえ)らぬ人(ひと)となった ずっと一緒(いっしょ)に歩(ある)きたかった すぐ側(そば)で幸(しあわ)せを感(かん)じていたかった きっと僕(ぼく)の痛(いた)みは消(き)えない この瞳(ひとみ)に溢(あふ)れ出(だ)す涙(なみだ)のような 切(せつ)なさを抱(だ)いたまま 笑(わら)い合(あ)った日々(ひび)は今(いま)でも 心(こころ)の中(なか)で生(い)き続(つづ)ける もっと手(て)を繋(つな)いでいたかった この腕(うで)に温(ぬく)もりを感(かん)じていたかった きっと君(きみ)の記憶(きおく)は消(き)えない この世界(せかい)に降(ふ)りそそぐ雨(あめ)のような 優(やさ)しさを抱(だ)いたまま