二度と目覚めなければ良いのにと 思いながら目を閉じて 空の頭で何度も考えてた 幸せな結末を 叶える術はもう無いと悟って もういいやこれ以上はやめよう どれだけ横になっても眠れずに 意識だけが夜の彼方 固く閉じた瞼の裏はどうやら 暗黒では無いらしい 次々浮かぶ景色や人や物をただ ボーっと眺めて 全てが遠い世界のように感じ 呼吸するのままならない ねぇやめて私はもう手遅れ そちらにはもうどうやったっていけないよ 「ⅹⅹⅹⅹⅹ。」 「ⅹⅹⅹⅹⅹ。」 千年樹が欠伸して うつらうつら見守る真夜中 狼の子供が 夢の中で母親に会う 「夜が深くなったよ 寝ない子は食べられてしまうよ」って 喰われたほうがマシだった そんな毎日が明日も 続いてく 誰とも関わらずに 誰からも相手にされる事が無い そんな毎日を誰よりも強く 望んでたはずなのに 一度知ったらもう忘れられない 手の温もりが邪魔をするの 灯りの消えて部屋で独りきり 時計の音だけが静かの響いた 「ⅹⅹⅹⅹⅹ。」 「ⅹⅹⅹⅹⅹ。」 淋しくて悲しくて 気付かれない場所で独り泣いて どうせ朝が来たら 忘れたフリで笑うのでしょう? 世界の片隅で 何もせず震えてるだけなら 死んでるのと変わらないわ そして今日もまた眠れず 朝が来る 夜の狭間で 朝日に怯えてうずくまって ただ時が過ぎてく そんな毎日はもう止めたいの 千年樹が欠伸して うつらうつら見守る真夜中 人間の子供が 己へ復讐を誓う 「夜が深くなったよ 寝ない子は食べられてしまうよ」って 喰われたほうがマシだった そんな毎日が明日も そして朝が来たら そのとき笑っていられたら その時こそ本当に 眠れるの? END