僕らの海に 溺れるだけの水かさが無くて 溶けきらない めまいをねじ込んで 傷口をただ覗き込むような映画で 「あたしが抱かれるのを観ていたい?」 この世の際で選べるはずのやり方が 無いと思っていた 去勢と泡 儀式と手のひらは もう止めにすればいいよ 「足がもつれるのを観ていた」 僕らはいつも忘れていたかった いつかは大切な気持ちまで 彼女がテレビでレイプをされる 忘れていたんだ 目を凝らして そして見る 手を伸ばして ダメにする ねぇ 壊して そして散る 青