体からだのうすい粘膜ねんまくを 直接ちょくせつベタベタと触さわられるような あなたのそのむしんけいな指ゆびも ゾクゾクして嫌きらいじゃなかった でも いつだつてあなたときたら ほっておくと嘘うそばかり 私わたしのことをばかだよ はじめから思おもっていたくせに こんな日ひが来くると思おもいもしなかったけど まだそこにあなたが いるけはいすら感かんじるの あなたがいなくなってからもうずっと 体からだはサナギ色いろになって渴かわいて 冬ふゆの寒さむいへやで生うまれ変かわるの まるでそれは美うつくしい蝶ちょうみたいに まだ濡ぬれているその羽根はねを だれかにだめにされないように 少しずつひらいていくの 空そらをとぶユメをみて そんな日ひが不意ふいに やってくるのだとしたら その羽根はねでどこへ とんでいけばいいかしら 家畜かちくに名前なまえがないように あなたで名前なまえを忘わすれてしまうの 思おもい出だして泣ないてしまうよりも あなた自体じたいを消けしてしまうの そんな日ひがいつか やってくるのでしょか あなたとの日々ひびがもうゆるされるのてしょうか そんな日ひがいつか やってくるのでしょか 素晴すばらしい日々ひびが いつの日ひか