彼方(かなた)へと 高(たか)く 彼方(かなた)へと 遠(とお)くて 尽(つ)きて逝(ゆ)く 焔(ほのお)視(み)つめ 民(たみ)は紅(こう)を描(えが)く 彼方(かなた)へと 高(たか)く 彼方(かなた)へと 遠(とお)くへ 満(み)ちてゆく 月(いえ)を染(そ)めて 少女(しょうじょ)は藍(あい)を現(うつ)す 抱(だ)いていてもう わからなくなる 予言書(オラブル)に似(に)た あなたの言葉(ことば) 「————忘(わす)れて死(し)ぬコトか?」 「————忘(わす)れず生(う)くコトか?」 正(ただ)しさなんて 誰(たれ)の空論(くうろん) 決(き)められていた 航海(こうかい)の道(みち) 「————×××を描(えが)くコトか?」 「————〇〇〇を知(し)るコトか?」 あとがきのない物語(ものがたり)は ただただ季節(ページ)を繰(く)り返(かえ)すだけ しおりを挟(はさ)んで、本(ほん)をとじ また、明日(あした)をはじめましょう。 限(かぎ)りある、今日(きょう)へ 限(かぎ)りない、未来(みらい)へ 在(あ)りし日(ひ)が、石(いし)に代(か)わり 歴(れき)は史(し)へと撓(たわ)もう 彼方(かなた)へと、高(たか)く 彼方(かなた)へと、遠(とお)くて 地(ち)の海(うみ)に、灯(あか)り連(つ)れて 船(ふね)は蒼(そう)を駆(か)け行(ゆ)く 彼方(かなた)へと、高(たか)く 彼方(かなた)へと、遠(とお)くて どうか永久(とわ)に、笑(わら)っていて また出会(であ)える日(ひ)まで