匣(はこ)に眠るは 罪の守人(もりびと) 憂(うれ)う月夜(つきよ)に 悠久(ゆうきゅう)の闇 眠る彼方(あなた)に 触(ふ)れているでしょ 尽(つ)きた躯(むくろ)に 奏でる輪舞曲(ロンド) 誰も皆(みな) 哀(あい)を叫(さけ)び 悲嘆(たん)の台詞(せりふ) 交差(こうさ)する 仕(か)える 一輪(いちりん)の華よ 空(から)の瞳 立(た)ち尽(つ)くした 指触(ふ)れる 黒いロータスを 浮(う)かべるは 銀(ぎん)の小皿(こざら) 砕(くだ)かれた四肢(しし)を 曝(さら)したら 還り咲くは 世界なんだ 麗(うるわ)しく 染まる円卓(えんたく)は 二人(ふた)たけの 劇場(げきじょう)へと 擦(す)れ違(ちが)い 惹(く)かれ奪(うば)われる 枯(か)れる物(もの)の 世界なんだと 今は 孤独(こどく)を 救(すく)いし 華を咲かそう 生(せい)に纏(まと)いし 民(たみ)の礎(いしずえ) 荒(あ)れた古城(こじょう)の 埃(ほこり)と同(おな)じ 何に縛(しば)られ 何を彷徨(さまよ)う 届かない声 終焉(おわ)り告(つ)げよう 誰もが皆(みな) 槍(やり)を写(うつ)し 無数(すうむ)の悪夢(ゆめ) 毒(どく)を食(く)らう 少女が視(み)る エデンの地(ち)は 刻(さ)まれ逝(ゆ)く 輪廻(りんね)の嘘(うそ) 甘い果実(かじつ)を 並(なら)べた食卓(ディナー) 十六夜の 幻へと 視覚(しかく)聴覚(ちょうかく) 捕(と)われたら 薰りだけ 懐かしくなる 零(こぼ)れ落(お)ちる 言葉の欠片(かけら) 華々(はなばな)しく 散(ち)って逝(ゆ)くよ 味覚(みかく)幻覚(げんかく) 痺(しび)れ崩(くず)れ 躯(からだ)疼(うず)き 冥府(めいふ)に落(お)ちる 眠りの 森へと 下(お)ろして 華を弔(とむら)う 指触(ふ)れる 黒いロータスを 浮(う)かべるは 銀(ぎん)の小皿(こざら) 砕(くだ)かれた四肢(しし)を 曝(さら)したら 還り咲くは 世界なんだ 麗(うるわ)しく 染まる円卓(えんたく)は 二人(ふた)たけの 劇場(げきじょう)へと 擦(す)れ違(ちが)い 惹(く)かれ奪(うば)われる 枯(か)れる物(もの)の 世界なんだと 指触(ふ)れる 黒いロータスの 花びら取(と)り そっとキスを 紅い果実(かじつ) 蜜(みち)嘗(な)めづって 甘美(かんび)に狂(く)る 世界なんだ 繋(つな)ぐ掌(てのひら) そっと浮(う)かべ 混(ま)ざりあい 暗(あん)へ変(か)わる 愛しさ-痛み 誓(ちか)い-破(やぶ)り 紡(つむ)がれざる 世界なんだと 今は その手(て)に 生(い)きとし 華を送(おく)ろう