沈む朱の陽が 胸を締め付けて 抑えきれずただ 奔り出す 風に舞う 緋色の音に眼を 閉じる さざめく夜に溶け出した 葉に身体投げ 星空には遠くても 奇跡になら近くて 願いはただ遠くて 奇跡はすぐ近くて 願う星に叶える風 (秋空に願いを込め 祈っていた小さな夢) 三月遠く天の川 (例え天が凪としても それでも願うよ) 短冊空に舞い上げて (夜空に咲く星へ届け 届くはずがないとしても) ただ願ってた (風ならば届けてくれる 奇跡が起きる) 星の降る 夜空仰ぐ眼 霞む 陽炎振り払う袖は 雨に濡れてた 星空には届かずに 奇跡になら届いて 願いはただ届かず 奇跡はもうこの手に 朱雀願う夜願いこめて 祈っていた小さな夢 羽根広げて飛び立つ空を 紅く染め行く 夜空に咲く星へ届け 届くはずが無いとしても 風は舞い 届けてくれる 奇跡が起こる 願う星に叶える風 (秋空に願いを込め 祈っていた小さな夢) 遠く遠く銀の河 (例え天が凪としても それでも願うよ) 煌く想い届き咲け (夜空に咲く星へ届け 届くはずがないとしても) ああ叶えたくて (風ならば届けてくれる 奇跡が起きる) 叶って… 星に届き叶える風 (凪空に願いを込め 祈っていた小さな夢を) 奇跡で叶わない奇跡 (胸焦がした一つの夢 風は応える) 儚く透明な願い (夜空に咲く風へ届く 願いが儚いとしても) ただ繰り返してきた (風が届け叶え咲いた 軌跡が起きる) ――― 風導星歌、黎明ノ景