聞け その声を 聞け 遠く虚空から ああ 光降る また 夜が明け行く 星はまた巡り 地平を目指す その彼方には 燃える太陽 灼熱の果てに 何が待つのか 舞い上がる砂塵 あの向こうには 吹き荒れる風に 足を取られて それでも人は あしたを目指す 唇に何も 言葉浮かべず ただ沈黙の衣を纏って 白光が紡ぐ 真白の夢 その子らの歩み それこそが 生ける人の歴史 ああ 光降る 天空揺れて また 夜が 明けて行く 追い求めていた 水と息吹と 命を繋ぐ 人の営み 身を焦がすほどの 痛みの先に 待つ物語 心引きずり 満ちてゆく月と 北を向く星 千の巡りの後に輝く 燃え盛る空の 陽を眺め入る その目に映る 言の葉たちは 白光が語る 真昼の夢 幾多の足跡 それこそが 絶えぬ人の歴史 待ちわびていた あの輝きを乞う あの空の向こう 聞け その声を その 幾重にも響く 声 また声の 迫る来る 問いかけ 聞け その声を 聞け 声の向こう 朝が また来る ああ 光降る 営みを飲み込み この闇は 溶け行く