真っ白な紙の隅から埋め尽くす文字の殆どは 同じような問いかけになってしまった 「文才も無いくせに長々にと...」と言いたくもなるだろうが 聞きたい事が溢れ出てまた一枚増えた 指先で触れる君よ どうか強く優しくあってくれ 触れられぬ時の流れに君がどう大人になるの? 映せない君の姿を今ここで思い描いて 今ここで思い描いて これからの命 ここで終わる命 交差する事のない始まりと終わり どれほど願っても叶わない事があるんだ だから弱々しいこの紙切れに僕を書いた 継ぎ接ぎだらけの意識よ どうかあと少しだけ待ってくれ 変わらない終わりの中で僕は何残せるだろう? 映らない僕の姿の面影を君預けて 面影を君預けて 映せない姿思い描く 触れられぬ時の流れに君がどう大人になるの? 映せない君の姿を今ここで思い描いて 君を思いながら... 真っ黒になった紙の最期に君の名を書いたペンを浮かした この手紙読み終わったら一度だけ「...」って呼んだよ