[ti:] [ar:] [al:] [00:15.50]錯る空にざわめく、無限の白い空間。 [00:44.20]永遠に続く銀景色、雪をかぶった新緑。 [00:51.28]滾々と降り積もる雪と、囁く小さな耳鳴り。 [01:05.74]道のない、方向感覚さえない [01:10.85]宛てのない徘徊 [01:13.12]幻聴と錯視しかない世界じゃ [01:20.48]幻覚じゃない雪の冷たさだけが真実 [01:27.78]慣性と怠惰しかない自分は [01:34.69]まだ細れ雪の心地よさから抜け出せない。 [01:41.98]ふゆぞらの、鼠色の雲が千切れてる、 [01:56.30]淡い場所に佇む、一つの定義が私。 [02:10.26]思考の深部が射影され、視界に幻影が映る。 [02:17.43]深々と降り積もるスクリーンには [02:22.49]虚無が映ってる [02:31.80]意味のない、現実味のない [02:35.48]霞のような色を払う [02:53.74]単調な輪廻しかない世界じゃ [03:00.70]幻聴じゃない雪の軋む音だけが変化 [03:07.87]感情も訝りもない自分は [03:15.06]もう夢現を区別する術を忘れた [03:25.47]冷えた手、冷たい頬、擦る眼、繋いだ手と手。 [03:32.39]ひたすら、ただひたすら、降る雪、目が合う刹那。 [03:38.57]悴む、投げ出す脚、呟き、短い返答。 [03:46.69]わかるよ、私はわかるよ。 [03:50.11]あなたは、私がわかりますか。 [03:57.07]錯る空にざわめく、無限の白い空間。 [04:11.10]平面に二つの点、結んだ線が二人。 [04:25.35]ふゆぞら、幻聴、方程式。 [04:32.75]あなたと、私が、方程式。 [04:39.98]ふゆぞら、幻聴、方程式。 [04:47.10]あなたと、私が、方程式。