[00:26.270]薄紅の秋桜が秋の日の [00:32.60]何気ない陽留りに揺れている [00:37.990]此頃 涙脆くなった母が [00:44.590]庭先でひとつ咳をする [00:51.600]縁側でアルバムを開いては [00:56.960]私の幼い日の思い出を [01:02.960]何度も同じ話くりかえす [01:09.550]独言みたいに小さな声で [01:17.520]こんな小春日和の穏やかな日は [01:24.30]あなたの優しさが浸みて来る [01:29.650]明日嫁ぐ私に苦労はしても [01:37.400]笑い話に時が変えるよ [01:40.110]心配いらないと笑った [01:59.150]あれこれと思い出をたどったら [02:05.140]いつの日もひとりではなかったと [02:11.179]今更乍ら我儘な私に [02:17.799]唇かんでいます [02:24.0]明日への荷造りに手を借りて [02:29.850]しばらくは楽し気にいたけれど [02:36.100]突然涙こぼし元気でと [02:42.609]何度も何度もくりかえす母 [02:50.799]ありがとうの言葉をかみしめながら [02:57.310]生きてみます私なりに [03:03.19]こんな小春日和の隠やかな日は [03:10.290]もう少しあなたの子供で [03:14.880]いさせてください [03:21.410] [03:21.620]